メトロニダゾールの副作用と服用時の注意

臨床現場では、メトロニダゾールは髄膜感染症や敗血症などの疾患の治療によく使用される薬です。では、臨床現場でのメトロニダゾールの副作用は何でしょうか?

メトロニダゾールの副作用:

最もよく見られるのは、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹部のけいれんなどの胃腸の反応ですが、これらは通常、治療には影響しません。神経症状には、頭痛、めまい、時折の知覚異常、手足のしびれ、運動失調、多発神経炎などがあります。大量に摂取すると、けいれんを引き起こす可能性があります。少数のケースでは、じん麻疹、ほてり、痒み、膀胱炎、排尿困難、口の中に金属のような味がする、白血球減少症などが起こることがありますが、これらはすべて可逆的で、薬の服用を中止すると自然に回復します。

メトロニダゾールの注意事項:

（１）本剤は肝臓で代謝されるため、肝機能障害のある患者では本剤が蓄積するおそれがあり、適宜減量すること。 （２）過剰な塩分摂取はナトリウム貯留を引き起こす可能性があるため、使用中はナトリウム塩の摂取を減らすこと。 （３）カンジダ症を誘発する可能性があり、必要に応じて抗カンジダ薬を併用する。 （4）末梢神経炎、けいれん等を起こすことがあるので、このような場合には投与中止（または投与量の減量）を考慮すること。 （５）血球数変動、白血球減少等があらわれることがありますので注意してください。この製品の代謝物により尿が暗赤色になることがあります。