細菌性風邪とウイルス性呼吸器感染症の違い

臨床的には、風邪は原因や症状の違いにより多くの種類に分けられており、細菌性風邪もその1つです。細菌性風邪にかかったとき、多くの人がウイルス性呼吸器感染症と混同しがちです。では、この2つの違いは何でしょうか。

1. 病気の特徴

流行性ウイルス性呼吸器感染症は、短期間に多くの人が病気になったり、家族内の数人が病気になったりするなど、集団発生の明らかな特徴があります。一方、細菌性呼吸器感染症は散発的に発生することが多く、患者の周りにインフルエンザや発熱を呈する患者はほとんどいないか、まったくいません。

2. 症状

ウイルス性上気道感染症では、一般的に鼻水の症状が咽頭の症状よりも顕著ですが、細菌性上気道感染症では、扁桃腺または咽頭の赤み、腫れ、痛みがより顕著です。下痢や結膜充血を伴う場合は、ウイルス感染である可能性が高いです。

3. 発症速度

ウイルス感染は急性に発症し、全身中毒の症状は軽度または重度になります。一方、細菌感染は急性または緩徐に発症し、全身中毒の症状は比較的重度になります。最初は熱が高くなくても、2～3日後に熱が悪化する場合は、ほとんどが細菌感染です。