英国のアマゾン労働者、クリスマス前にストライキへ

コベントリーにある広大な倉庫で働く何百人ものアマゾン労働者は来週、英国で初めて労働争議に賛成票を投じる労働者集団となり、歴史を作ろうと計画している。

労働者らは今年初め、年間賃金が1時間当たり50ペンス上昇し、基本賃金が1時間当たり10.50ポンドになると告げられ、非公式のストライキを起こした。

労働組合の支援により、彼らは英国で基本賃金を時給15ポンドに引き上げるよう要求するストライキに参加する最初のアマゾン労働者となるかもしれない。

「これは労働者の利益を守るためのものだ」と労働組合の組織者アマンダ・ギリング氏は語った。「私たちは組織化して、草の根の従業員の声を経営陣に聞かせたいのです。」

倉庫労働者（アマゾンが「アソシエイト」と呼ぶ）は、10時間のシフト中ずっと立っていることが求められ、厳しいパフォーマンスプレッシャーに直面していると語る。

投票が可決されれば、クリスマス前の重要な時期にストライキの日程が設定されることになる。アマゾンのドンカスター倉庫の組合員も同時に投票し、コベントリー倉庫と行動を調整する予定だ。

アマゾンは、世界中で、より高い賃金とより良い労働条件を求める倉庫内の何百万人もの低レベルの労働者からの圧力の高まりに直面している。

元米国大統領候補のバーニー・サンダース氏も活動家らに連帯のメッセージを送った。欧州のアマゾンの労働組合も内部組織化を進めており、英国での動向を注視している。

「欧州や世界中のアマゾン従業員間の連携と協力を維持することは、私たちにとって非常に重要だ」とドイツの労働組合指導者アンドレア・シェアー氏は語った。

ドイツのアマゾン労働者は賃金と労働条件をめぐって繰り返しストライキを行っており、最新のストライキはポーランドの祝日と重なったため、同社は隣国に簡単に業務を移すことができなくなっていた。

抗議活動の波は、アマゾン経営陣がコベントリーの労働者の時給1ポンド未満、つまり50ペンス未満の賃上げを発表した後に起きた。従業員らは、新型コロナウイルス感染症の流行中でも仕事を続けていたため、特に不満を感じていたと語った。

組合が組織化を開始して以来、倉庫での作業ガイドラインはより厳格に施行され、ゲートにいる組合の動員担当者を通さずに労働者をフルフィルメントセンターに直接運ぶバスが手配されたと従業員は語る。

フルフィルメントセンターの約1,400人の労働者のうち約300人が協議投票に参加し、投票者のうち97パーセントがストライキを行う用意があると答えた。

しかし、アマゾンは最近、 250ポンドずつ2回に分けて支払われる500ポンドの生活費補助金を発表した。組合は、これは従業員に対するストライキ回避の違法な勧誘に当たる可能性があると考えており、法的措置を取るために弁護士に連絡した。アマゾンは、この支払いは英国の全従業員に適用され、いかなる潜在的な労働争議とも関連がないと主張した。