アメリカのオンラインショッピングブームは終わったのか？ウォルマートのオンライントラフィックは8%減少

パンデミックの初期には、ウォルマートの顧客はパジャマ姿で自宅でくつろぎながらオンラインショッピングをすることに慣れていたが、そんな時代は終わったようだ。

ウェブ分析会社シミラーウェブによると、小売大手の同社は電子商取引事業に多額の投資を行っているが、11月時点で同社のウェブサイトへの1日平均訪問者数は昨年比で8％減少している。

シミラーウェブによると、ウォルマートのウェブサイトを毎日訪れる人は約1,400万人で、2021年の1,530万人と2020年の1,560万人から減少している。

しかし、今年オンラインで買い物をする人の数は減少しているにもかかわらず、ウォルマートの店舗に集まる人は増えている。データ会社Placer.aiの推計によると、12月4日時点でウォルマート店舗の1日平均来店者数は前年同期比1％増加した。ウォルマートが証券取引委員会に提出した書類によると、同社の食品売上高は直近の四半期で前年同期比約14％増加した。

エドワード・ジョーンズのアナリスト、ブライアン・ヤーブロー氏は、消費者の購買行動の変化は、感染症への恐怖の減少とインフレ圧力による低価格商品の追求を反映していると述べた。

ヤーブロー氏は、食品は過去数四半期にわたってウォルマートで最も急成長しているカテゴリーであると付け加えた。インフレの影響を受けて、消費者は食品や日用品を買うためにウォルマートの店舗に集まるようになり、玩具など必需品以外の商品への支出を減らした。

「だから、人々がオンラインで買うのは必需品以外の商品で、それに対する支出が減っているから、オンラインのトラフィックが減少しているのだと思う。」

米国のコンサルティング会社ブリック・ミーツ・クリックの調査によると、米国の全食料品店のオンライン売上高は11月に前年比で約10％減少した。

オンライントラフィックは良くないが、それはウォルマートがオンライン事業に投資していないことを意味するわけではない。

ブラックフライデー前の３回の月曜日には、ウォルマートはオンラインでのみ独占割引を提供していたとみられる。同小売業者は、映画「オフィス・スペース」のキャストを起用したサイバーマンデー限定広告も開始した。

さらに、ウォルマートはサードパーティの販売業者を自社のプラットフォームに引き付けるために新たなツールや機能を追加しようとしており、顧客や従業員に、購入後の送料無料など一連の特典を消費者が享受できるAmazonプライムに似た会員モデルであるWalmart +への登録を積極的に促進している。

ウォルマートのオンライン事業は、パンデミック中に見られたような驚異的な成長を将来的に見込めないかもしれないが、ヤブロー氏は、今後数年間でオンラインショッピングが店舗でのショッピングを上回ると信じていると述べた。

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