米国の消費者信頼感は11年ぶりの最低水準に低下

インフレ懸念が続く中、米国の消費者信頼感指数は5月に約11年ぶりの最低水準に落ち込んだ。

先週金曜日（5月13日）に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数（MCSI）データによると、米国の消費者信頼感指数は2022年5月初旬に再び下落し、9.4％下落して59.1％となり、2011年以来の最低水準となった。しかし、堅調な労働市場と高い貯蓄水準は引き続き家計支出を支えており、米国の経済成長を助けるはずだ。

一部の経済学者は、最近の米国市場心理の悪化、ガソリン価格の上昇、株式市場の混乱が消費者信頼感指数に影響を及ぼしていると指摘した。

AAAによると、ガソリン価格は今月再び上昇傾向に転じ、金曜日には１ガロン当たり4.432ドルの史上最高値を記録した。連邦準備制度理事会はインフレの影響を軽減するために金融政策を大幅に引き締める必要があり、それがウォール街での大規模な株売りを引き起こした。

カリフォルニア大学バークレー校の経済学者マイケル・ピアース氏は「近年、消費者信頼感は消費の伸びを示す指標としては不十分なので、今回のシグナルをあまり深読みしないほうがいいだろう」と述べた。 「消費者が高価な商品を買うことを好まない、供給が限られているというだけでは、消費者がそれらの商品を購入しないということにはならない。」

経済学者たちは、消費者が新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に少なくとも2兆ドルの余剰貯蓄を蓄積したことを指摘し、この状況を懸念していない。

３月に始まった高インフレと連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利上げにより経済成長が鈍化し、景気後退に陥る可能性もあると懸念する声もある。しかし実際には、記録的な貿易赤字の圧力により、米国経済は第1四半期に縮小したものの、国内需要は依然として堅調だった。

米国ではインフレ圧力が続く可能性が高いが、物価上昇圧力がピークに達した兆候が増えている。

労働省の別の報告書によると、石油価格の下落が食品やその他の製品の価格上昇を相殺したため、 4月の輸入品価格は予想外に横ばいだった。輸入品の価格は3月に2.9％上昇した。

経済学者は関税を除いた輸入品の価格が0.6％上昇すると予想していた。 2021年4月から2022年4月にかけて、輸入品の価格は12.0％上昇しました。

5月の原油価格の上昇により、月間輸入量、消費者物価、生産者物価は上昇する可能性が高い。

年間インフレ率は引き続き緩やかに低下すると予想されるが、 FRBの目標である2%を上回る水準を維持する可能性が高い。

したがって、米国市場の売り手は、国内の消費者の力が依然として強く、失業率の低下と賃金の上昇も個人消費を押し上げるため、過度に心配する必要はない。

米国消費者信頼感指数

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