中国・ロシア間のコンテナが不足し、ロシアからの輸入品の一部価格が20％高騰している。

RIAノーボスチ通信の最近の報道によると、輸送コンテナの不足とコスト上昇により、ロシアの衣類、靴、家電製品などの輸入品の価格が上昇するだろう。

中国・ロシア間の貨物運賃がここ数週間で3,000ドルから5,000～6,000ドルに上昇したと報じられており、中国から商品や原材料を輸入しているロシアの製造業者や企業の一部が苦境に陥っている。

家電メーカー、キャンディ・フーバー・グループのトップ、グレブ・ミシュチェン氏は例を挙げた。「標準コンテナ1つには冷蔵庫を約60～70台積載できるが、海上輸送費の値上がりにより冷蔵庫1台あたりのコストが100ドル以上も上昇した」

輸送コストが上昇し続けているため、ロシアからの輸入品の価格も上昇している。データ分析会社INFOLineのゼネラルマネージャー、ミハイル・ブルミストロフ氏は、ロシアの輸入家電製品、家具、家庭用品の新製品の価格が少なくとも10～15％上昇したと述べた。ディハウスの代表アンドレイ・タラソフ氏は、電子製品の価格は2～3％上昇する可能性があると述べた。ゼンデン・グループの創設者アンドレイ・パブロフ氏は、靴の価格は2～10％上昇し、20％も高騰する可能性があるが、それは靴の種類によるだろうと指摘した。

中国とロシア間の輸送費が上昇するにつれ、ロシアの企業や製造業者はヨーロッパやトルコからの輸入を増やしている。ロシアの物流会社RUSCONのセルゲイ・ベレズキン代表は、中国からの商品の輸入をやめ、欧州とトルコからの輸入に切り替えたと語った。さらに、ロシアメディアの報道によると、 Cainiao Networkとロシア郵便によってヨーロッパとトルコからロシアに送られた小包の数は、昨年秋に7倍以上に増加した。

中国・ロシア航路に加え、中国・米国航路、中国・欧州航路でもコンテナ不足が発生した。情報筋によると、米大統領選以降、中国と米国を結ぶ航路の需要が急増し、コンテナや貨物船が不足しているという。

ロシアのRZDロジスティクス社は、コンテナ不足の原因の一部は、各国の港湾に空コンテナが滞留していることにあると考えている。海路、陸路を問わず、海外から戻ってくるコンテナの多くは空です。空のままの帰り便では基本的に利益が出ないため、欧米の港には多くの空コンテナが山積みになっており、コンテナ不足はさらに深刻化している。

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