1日で数千万ドルが失われました！サムスン電子の工場、ベトナムの感染拡大で大打撃

サムスンがベトナムのバクニン省とタイの工場で生産するスマートフォンは、同社の世界スマートフォン生産量の約半分を占めている。しかし、今年5月、ベトナム・ハノイ市バクニン省で新型コロナウイルスの流行が深刻化したため、工場の生産停止を余儀なくされ、それが直接のきっかけとなり、6月のサムスンの世界スマートフォン販売トップの座は中国の小米に明け渡された。

今年7月、ベトナムで新たなコロナウイルスの流行が発生した。感染が最も深刻な地域はベトナムのホーチミン市だった。ベトナムの医療チームは先週、ホーチミン市の極めて危険度の高い地域と高いリスクのある地域で160万件の核酸検査を実施し、新たに6万4300人のコロナウイルス患者を発見した。

深刻な感染状況を受け、政府はホーチミン市に対し、感染予防・抑制のため「その場に留まる」よう指示しており、その期間は9月15日までとなっている。感染環境下で、ベトナム国内、特にホーチミン市の多くの工場が閉鎖を余儀なくされた。サイゴンサイエンスパーク内のすべての工場が閉鎖された一方で、ホーチミン市にあるサムスンのテレビと家電製品の生産工場は1か月以上操業を続けており、工場労働者は近くの学校や工場の建物で寝泊まりしているとみられる。

サムスン電子のホーチミン工場は7,000人の従業員を雇用し、サムスン製のテレビ、洗濯機、冷蔵庫、掃除機を生産している。 1か月以上にわたり、疫病の圧力下で運営されてきたが、疫病の影響は避けられなかった。ここ数週間、労働力が削減され、工場の総生産能力は通常の30％から40％にしか達していない。

これらのサムスン電子製品は東南アジア、ヨーロッパ、アメリカに販売されています。疫病の影響で工場の生産性は低下を余儀なくされた。総生産能力の減少により、サムスンは莫大な経済的損失を被った。サムスン電子のホーチミン工場の閉鎖により、 1日で最大170億ウォン（約1455万ドル）の損失が発生すると推計されている。

流行によるサプライチェーンの混乱は、11月に米国で最大のショッピングカーニバルであるブラックフライデーにおけるサムスン電子の売上にも直接影響を与えるだろう。現時点では、製品供給不足はサムスン電子の利益へのダメージに直結する。

ホーチミン市、ベトナム

サムスン電子、疫病の影響で損失